2014年01月26日

2月11日に来沖予定のケネディ駐日米国大使が「海洋哺乳類保護」に言及

2月11日に来沖予定のケネディ駐日米国大使が「海洋哺乳類保護」に言及

2月11日に来沖予定のケネディ駐日米国大使が「海洋哺乳類保護」に言及"米国は1972年から海洋哺乳類を保護する政策を取っており、それをはっきり示すことが大事だと思いました"。
"And so I thought it was really important to make our policy known, and we have a longstanding policy of protecting these mammals, since 1972, in the United States."

先日イルカ漁を批判するtweetが「炎上」したキャロライン・ケネディ駐日米国大使が、先日の朝日新聞に対して上のように話していました。(記事:日本語英語

そのケネディ大使が2月11日の沖縄訪問を予定しているそうです。

この日は、ちょうど祝日(建国記念日、旧日本帝國時代の紀元節ですね)。県庁前付近では昼から髙江についてのトークがあったり、午後4時からはサウンドパレードも予定されています。ケネディ大使があれほどハッキリと述べた米国の国策「海洋哺乳類保護」が一体どの程度のものなのか?世界的に重要な「北限のジュゴン」の最大の餌場である辺野古の海に戦車を走らせて、貴重なウミガメの産卵場所である砂浜を掘り返し、大浦湾を埋める大罪について、ぜひ直接お話をお聞きしてみたいものです。

ケネディ大使は、米軍受け入れている沖縄や他の地域に感謝し、これまでも地元の役職者に会って謝意を伝えてきた。基地を受け入れている「全て」の地域を訪問したい、沖縄については特にだとケネディ氏は言っています。
> A: First of all, we are very appreciative of all that people in Okinawa and other communities in Japan do in hosting the U.S. military. I am extremely conscious of the bases’ impact on those communities.
> I have met and thanked local officials near the bases that I have visited because all Americans understand and appreciate those communities’ contributions to our mutual security. I am looking forward to visiting all the base-hosting communities, particularly in Okinawa, which experiences the greatest impact.

その上で、次のようにも語っています。「私はアメリカ人として、民主主義は国民の参加、選挙、そして国家利益と地域利益のバランスを慎重に図ることで育つことを知っています」。それはどんなことを意味知るのでしょうか?
> As an American, I know that democracy thrives on public participation, elections and the careful balancing of national and local interests. I am sure that the Futenma relocation and base consolidation plan will move forward, as we agreed in April of last year, so that we can keep the necessary forward deployed force posture while minimizing the impact on communities in Okinawa and elsewhere.

繰り返される選挙によって示された圧倒的な沖縄の民意、戦前、戦中、戦後にかけて踏みにじられてきた沖縄の地域利益、国民の政治参加を、国際法を踏みにじって戦後、米国が村々から人々を追い出した後に強奪した普天間基地の「代替」に、今度は貴重な海洋哺乳類ジュゴンの棲む海を潰せという米国の姿勢と、ケネディ氏のいう「国策としての海洋哺乳類保護」は、どのように両立するのでしょうか。「国民を犠牲とする国家利益」がこれほど長い間、特定地域と人々の犠牲を強いることが果たして「民主主義」と呼べるのでしょうか、むしろそれは軍事帝国主義としか思えないのです。

キャロライン・ケネディ駐日米国大使は、沖縄に行ったら名護に行き、稲嶺市長を訪問するのは当然と思います。ヘリから上空視察や支配地である基地内から眺めるような誤魔化しではなく、どうどうと民主主義と環境保護、海洋哺乳類保護について、市庁舎で、市長と語り合って頂くことを強く望みます。

(※ 記事の内容、特にケネディ氏のコメントについてはPeacePhilosophyCenterのNorimatsuさんの訳を参照させて頂きました。)


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Posted by n_n at 23:40 │おしらせ