2013年10月24日

シュワブ陸上での工事進捗について

 名護市辺野古のキャンプ・シュワブ内では、新基地建設の工事が進捗している。このことに関して、元名護市議の宮城康博さん作成資料を持ち帰りました。以下・・・・・

防衛省(沖縄防衛局)は新基地建設とは別事業などと言っているらしいが、そんなバカげた詭弁を許してはならない。ざっとネットでも拾える情報を整理しておく。

今年の9月30日には、琉球新報が下記報道をしている。▼
「辺野古」移設で既に295億 シュワブ陸上で工事
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-213181-storytopic-3.html
【東京】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設関連事業が、2006年の米軍再編合意以降で242件実施され、事業総額は約295億円に上っている。うち172件、192億円が移設先のキャンプ・シュワブの陸上部分の設計業務を含む工事費だ。県が県外移設を強く求めるなど、移設に対する理解が得られない中、政府は移設を前提としたシュワブ陸上部の整備事業を先行させている。  移設事業の実態は笠井亮衆院議員(共産)の国会での質疑や防衛省の提出資料で明らかになった。  事業は辺野古沖の埋め立てに関する環境影響評価(アセスメント)調査費などのほか、シュワブ陸上部分での隊舎や倉庫、管理棟などの建設、造成工事などを実施。13年度予算では訓練施設建設費などで関連費41億円を計上している。(中略)  笠井氏は「移設を前提とした工事を先行して進めることは県民に対する背信行為」と批判し、陸上部分の工事中止を求めているが、防衛省は「陸上工事は代替施設とは直接関係のない建築物を整備している。飛行場区域を除いた区域での実施だ」(左藤章政務官)などと説明している。  実施された関連事業は06年度30億円(30件)、07年度51億円(52件)、08年度86億円(62件)、09年度11億円(10件)、10年度11億円(13件)、11年度50億円(48件)、12年度54億円(27件)。  県内移設見直しを掲げて鳩山由紀夫首相(当時)が就任した09年9月の民主党政権発足後も、陸上部分などの事業が実施されていた。

 防衛省の左藤章政務官は「陸上工事は代替施設とは直接関係のない建築物を整備している。飛行場区域を除いた区域での実施だ」と説明しているようだが、2008年8月1日のしんぶん赤旗には次のような記事がある。▼
「新基地工事 前倒し/赤嶺議員ら 米シュワブ基地調査」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-08-01/2008080104_01_0.html
(前略)沖縄防衛局は、「これらの施設の建設は『米軍再編』として行われる米軍基地の再配置の事業の一環であり、普天間飛行場代替施設建設事業とは事業内容も目的も違うため、アセス調査の対象にはならない」と説明しました。
赤嶺議員が「もともと『米軍再編』のロードマップにはシュワブの整備計画はない。新基地建設と密接に結びついた工事ではないか」と追及すると、防衛局は前倒しの建設であることを認めました。(略)

 シュワブ陸域で行われている工事には既存施設の解体工事が含まれている。私は詳細を確認していないが報告されている情報では、防衛省の「飛行場施設の位置・形状」図における緑色に塗られた「飛行場区域」で陸域部分にある既存施設の解体工事であるのは間違いない。新基地建設の一環であることは火を見るよりも明らかで、防衛省の詭弁を通用させるわけにはいかない。▼

シュワブ陸上での工事進捗について


 シュワブ陸上の状況はどうなっているのか。これらの工事の進捗は、だれもみることができない秘密の壁の向こうでの出来事なのか。RIMPEACEが写真等で情報を発信し続けてくれている。海上からも国道沿いからも、明らかに新基地建設工事は進行しているのがわかる。
Cシュワブの施設建設状況(2010-2-14)http://bit.ly/1aH1v8t
Cシュワブの施設建設状況 10.6.13(2010-6-13)http://bit.ly/1aH1yBk
国道側から見たCシュワブの施設建設状況(2010-6-24)http://bit.ly/1aH1xND
キャンプ・シュワブは建築ラッシュ(2010-8-18)http://bit.ly/1aH1AZQ
基地内土木工事が進むC.シュワブ(2013-8-29)http://bit.ly/1aH1Dos
Cシュワブ、国道沿いで工事ラッシュ(2013-10-23)http://bit.ly/1aH1DEZ

 なぜ誰も止めようとしないのか、反対する市長、長い間反対し続ける団体、なにが起こっているのだろう。新基地建設事業ではありませんという防衛省の言葉を、鵜呑みにしているのだろうか。


 今年3月1日現在の2011/2012年度の工事状況は、71億1千万円の総額で内訳は下記の通り。2013年度は新報報道によると41億円を計上している。▼
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沖縄防衛局キャンプ・シュワブ内建設工事状況
2013(H25)年3月1日現在
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管理棟C(ビジターセンター)等
(H23)厚生施設造成土木工事◆129,225,000◆(株)南西建設
(H23)管理棟(0506)等新設建築工事◆184,327,500◆(株)東開発
(H23)管理棟(0506)等新設通信工事◆105,000,000◆(株)九電工
(H23)管理棟(0506)等新設電気工事◆141,435,000◆(株)奥原電設
(H23)管理棟(0506)等新設機械工事◆116,445,000◆(株)クリマテック九州支店
(H24)管理棟(0506)等新設土木その他工事◆243,285,000◆(有)有志建設

付帯施設(立体駐車場)
(H23)立体駐車場新設造成等工事◆207,671,000◆(株)万田建設
(H23)立体駐車場新設建築その他工事◆373,024,000◆金秀建設(株)
(H23)立体駐車場新設機械その他工事◆91,140,000 沖縄水質改良(株)
(H23)立体駐車場新設通信工事◆121,275,000◆光電気工事(株)

車両整備工場屋外付帯
(H23)工場(0513)新設土木工事◆370,125,000◆(株)丸政工務店
(H23)工場(0513)新設舗装等工事◆389,550,000◆(株)NIPPO沖縄統括事務所
(H23)既設建物解体工事(その2)◆10,290,000◆(株)万田建設

独身下士官宿舎(BEQ)
(H23)隊舎造成土木工事◆544,215,000◆(株)大寛組
(H24)管理棟等造成土木工事◆268,275,000◆(株)屋部土建
(H24)隊舎等造成土木工事◆443,100,000◆(株)國場組
(H24)隊舎(0514)新設建築工事(1工区)◆886,200,000 鉄建建設(株)
(H24)隊舎(0514)新設建築工事(2工区)◆729,750,000 鉄建建設(株)
(H24)隊舎(0514)新設機械工事(1工区)◆453,043,500 新日本空調(株)九州支店
(H24)隊舎(0514)新設機械工事(2工区)◆445,557,000 新日本空調(株)九州支店
(H24)隊舎(0514)新設電気その他工事(1工区)◆308,700,000◆金城電気工事(株)
(H24)隊舎(0514)新設電気その他工事(2工区)◆308,700,000◆金城電気工事(株)

訓練施設
(H24)訓練施設新設設備工事◆51,975,000◆(株)那覇電工
(H24)訓練施設新設土木その他工事◆188,325,900◆(株)ホカマ

合計 7,110,633,900


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Posted by n_n at 13:30 │記事陸上工事