2010年05月10日
県民の思い「期限きらずにより良い解決を」市民の申し入れ

沖縄で「自民党政権に戻って、ぜひきっちり辺野古に決めて欲しい」と思う人間は、少なくともわたしの周りには一人もいない。鳩山よがんばろうよ、迷えよという声が多い。(マスコミの恣意的な取材については、こちらをご覧ください。これは私たちの実感です)
さて「県民大会の意義を鳩山首相に伝えたい」有志一同が、民主党沖縄県連代表の喜納昌吉さん、民主党代表鳩山由紀夫さんに申し入れを行いました。
沖縄の声をお聞きください。
全文いただいたので掲載します。(写真はOTVさんより)
市民団体が民主党に要請 「期限きらずにより良い解決を」琉球朝日放送2010/05/10
民主党
代表 鳩山由紀夫さま
去る5月4日、鳩山由起夫首相は、首相就任後初めて来沖されました。
昨年の衆議院選挙では、鳩山代表の普天間基地は「最低でも県外へ」との言葉を信じ、沖縄を犠牲にし続けてきた戦後日本の政治を変える絶好の機会ととらえて、県民は沖縄全選挙区で「辺野古新基地建設反対」を訴える候補者を当選させました。米国でのオバマ政権の誕生、そして日本での鳩山政権の誕生に、沖縄の新しい未来がようやく開けてきたと思われました。
しかし、4日に来沖された鳩山首相の「沖縄のみなさんに負担をお願いしなければならい」という「お詫び」発言は、県民の失望、そして怒りを噴出させています。
政権交代後、沖縄のわたしたちは、鳩山首相のあと押しをしようと、11・8の県民大会、今年1月の名護市長選挙、県議会での全会一致での決議、そして、知事をはじめ全市町村長が参加し、9万人以上が集まった4・25の県民大会と、「県民の意思」を示す行動を繰り返し重ねてきました。
これほどの沖縄県民の意思が示されていながら、普天間基地の新たな移設先を沖縄県内に求めるならば、民主党そして鳩山政権は「民主主義」を真っ向から否定したとの誹りを免れません。また、この先いくら民主党が「地方分権」を唱えても、その政策を信じることはできません。
わたしたちは、鳩山首相来沖に際し、「4・25県民大会」の意義を県民どうしで確認しあうとともに、同大会で示された「県民の意思」を鳩山首相に直接伝えるためのアクション(「県民大会の統一カラー黄色を身につけてお迎えしよう」別紙を参照のこと)を呼びかけた市民有志の集まりです。
わたしたちは首相の来県に先立って、三つの要望を掲げました。この要望に込めた思いは、先日の来沖時の首相発言のあとも変わりません。5月末に移設先を決定する、しかも沖縄内に移設先をきめるなどという、民主主義を根底から否定するようなことはなさらずに、時間をかけて、沖縄県民の意思を力として米国との交渉を続けることを決意されるならば、私たち沖縄県民はその決意を全力でもって支えます。
これらの要望を聞き届けていただきますよう、ここに要請いたします。
記
1 先日の県民大会は「県内にこれ以上基地はいらない」という意思表示です。「5月末決着」にこだわらずに、もっと時間をかけてでも、県民の意思に沿ったより良い判断をしていただきたい。
2 わたしたちは、鳩山首相が来沖に際して発言された「普天間飛行場の危険性の除去と沖縄の皆さんの負担軽減のため、全力を尽くします」という言葉を強く支持します。
3 「沖縄にこれ以上基地を作らない」と約束をしてください。
2010年5月10日
「県民大会の意義を鳩山首相に伝えたい」有志一同
「県民大会の意義を鳩山首相に伝えたい」有志一同
Posted by n_n at 23:46
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