2010年09月19日

国を売り渡す男、前原が外務大臣・・・(絶句!)

革新的、先進的対米追従を行う前原が外務大臣・・・
鳩山が迷っているとき、担当大臣として何もしなかった男が「説明責任」を口にする…「例の地理的優位」なのか、昨日の東京新聞社説が明快だ。
沖縄と防衛白書 歴史的経緯無視するな 9/17東京新聞社説
 一〇年版防衛白書は民主党政権としては初めてであり、鳩山由紀夫前首相の退陣理由の一つとなった米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還問題をめぐる記述に、あえて注目したい。
 白書は米海兵隊が沖縄に駐留する理由に関し、「沖縄の在日米軍」との項目を立て、「米本土やハワイ、グアムなどに比べて東アジアの各地域と近い位置にある」との「地理的特徴」を挙げている。
 さらに、これを視覚的に訴えようと、沖縄を中心とする同心円を描いた地図を白書に初めて掲載する念の入れようだ。
 そして、普天間飛行場に駐留する海兵隊ヘリコプター部隊の国外・県外移設を「海兵隊の持つ機能を損なう懸念がある」と一蹴(いっしゅう)し、名護市辺野古沿岸部に「県内移設」する日米合意を正当化した。
 しかし、沖縄に在日米軍が集中している理由として、戦後、沖縄を支配していた米軍が住民の土地を強制的に収用していった「歴史的経緯」を無視してはならない。
 かつての白書はそうした経緯にも言及していたが、一〇年版では全く触れていない。
 白書が沖縄の地理的特徴をことさら強調するようになったのは、一九九五年の米海兵隊員による少女暴行事件を受けて、沖縄の反基地感情が高まって以降である。
 反基地感情に対抗して沖縄に米軍基地を固定化するために、沖縄の地政学的な優位性と称するものを強調し始めたにすぎない。
 白書では「代替の施設を決めない限り、普天間飛行場が返還されることはない」と、普天間問題のこう着理由を、移設受け入れを拒む名護市民の民意に求めている。
 これでは恫喝(どうかつ)に近い。いくら沖縄の基地負担軽減に「最大限努力する」と美辞麗句を並べ立てても、沖縄県民の理解を得なければ抜本的軽減などできない。
 菅直人首相は、竹島を「わが国固有の領土」とする白書の記述に韓国が例年反発していることから日韓併合百年に当たる八月二十九日以前の公表を避け、九月に延期するよう指示していた。
 しかし、沖縄をめぐる記述にこそ指導力を発揮し、政権交代の実を示すべきだったのではないか。今さらながら残念である。


以上を踏まえた上での前原の就任会見・・・

【前原】
合意をした訳ですから…沖縄の皆さん方に今までの基地の負担を過剰に押しつけてきたお詫びをさせていただく
と同時に…説明責任を果たしながら、ご理解を求めていくための努力をしていくということに私(大臣)は尽きるのではないか…
【琉球新報 滝本記者】
普天間問題についてですが、政権交代の意義として戦略的思考とマネージメントの無さというものが、国民に希望を失わさせているということなのですが、
まさに普天間移設について、野党時代に大臣が沖北委員長をされていたときに、琉球新報のインタビューにもお答えいただいて、
辺野古への移設というもの、キャンプシュワブに移すという計画がそもそも無理だったと、きれいな海を埋め立てるのは駄目だと環境面からもおっしゃっておられて
まさに辺野古に移すという、県内移設ということ自体が戦略的思考もなく、マネージメント上も問題があるということで、ずっと14年間移設が進んでこなかったと私は考えているのですが
…その部分、過去におっしゃられた発言の趣旨も踏まえて、大臣は今この日米合意、改めて今あるものをどうお考えかということをお伺いしたいのですが。
【前原】
…現実に政権を取る中で、なかなかそれは難しくて、…やはり辺野古にということで戻ってきたということであります。
私(大臣)は、そのことによって沖縄の皆さん方の期待値を上げてしまって、期待値を上げたにもかかわらず、結果的に辺野古に戻ってしまったことに対する怒り、そういったものがあるということは、私(大臣)は否定をいたしません。
しかし、さまざまな経緯の中で、私(大臣)も沖縄担当大臣として、外務大臣や防衛大臣が、あるいは官房長官がご努力をされていた経緯というのは、よく見させていただきましたが、
そういった中にあって、結局は、苦渋の選択として辺野古に戻ってきたということでございます。
それをベースに日米間での合意を行って、そして専門家の協議で8月末にある一定の方向が決まった訳でございまして、
我々としては、この日米の合意に基づいて、沖縄の皆さん方にそういった紆余曲折をお詫びをしながら、なんとか受入れていただき、
基地負担の軽減にも全力で取り組み、トータルとして沖縄の皆さん方の負担軽減に我々は名実共に努力していくということをご理解いただくために、誠心誠意、応対するしかないのではないかと思っております。
外務省HP


私たちはこの男に、また菅直人にも、いま人間として言葉が通じる気がしない。

人と人との関係は、本来「応答」によって築かれている。
それは、政府であっても、人であっても、声を出す人も、出せないほど苦しい立場にある人も、同じことだ
「民主主義」とは、その応答を反映するために存在している。
しかし、いま私たちは、日本人の、政府の「応え」のあまりの惨忍さ、貧しさに言葉を失いかけている。
言葉が通じないのであれば
もう「独立」しか無いのではないか・・・・


また前原の師匠であり、神であるアーミテージは、こう言っているが沖縄の新聞以外は、ほとんどこれを無視している。鳩山を追い落とすために、ウソを付いてきたのがバレるからだろう。
「「県内移設反対を掲げる(県知事)候補が当選すれば「辺野古移設は不可能になる」「当事者の意志と善意さえあれば、もともとの目標である普天間の全面移設には到達しないかもしれないが、日米同盟を維持する解決策があるはずだ。他の米軍再編問題はうまくいっているので、(普天間問題についても)次善の策を話し合わないといけない」
これらの記事をきちんと配信し、意味を考えることが出来るマスメディアが東京にひとつもないことは、国家としてどうなんだろう?もう、終わっている。これじゃ「民主主義」などそもそも機能できるワケがない。


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Posted by n_n at 01:23 │座り込み