市民を蹴散らす官僚たちに取り込まれる北沢防衛相

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2009年09月27日 13:06

今朝の東京新聞の朝刊に次のような記事が載っていた。
「長年の対応に疲れ切った。早く決めてほしい」辺野古周辺の住民代表は、北沢氏に切々と訴えた。視察後の記者会見で「県内移設の道が探れるなら大変ありがたい。県外だとかなり時間がかかるが、今の普天間の状況は一日も猶予できない」と述べた北沢氏。週明けに首相、岡田克也外相と協議するが、県外移設は困難との感触を報告することになりそうだ。
普天間移設『県外は困難』 防衛相 週明け首相に報告普天間移設『県外は困難』 防衛相 週明け首相に報告

その大臣を案内したのは、現地で市民を蹴散らしながらアセス調査を実行してきた張本人達、これまで8割の住民の意見を無視して、基地建設を推進する人間だけに合うよう、セッティングしたようだ「政党とか一つのイデオロギーに基づいて活動している団体などにかかわりのない人たちに集まってもらい話をしてみたい。沖縄の心がその中でくみ取れれば一番いいなと思う」(25日琉球新報)と事前に話していた防衛相、一体何しに来たのだろうね?怪しいね!

琉球新報がこのあたりのことを丹念に記事にしてくれている。ぜひリンク先も読んで見てください。
防衛相に官僚の“影”、異例づくめの初来県 普天間移設問題(26日)
 「今回のメンバーは何か変だ。普通の防衛相来県ならあり得ない」
 鳩山政権で初めての閣僚来県。従来、自公政権下の防衛相来県にはせいぜい局長1人が同行する程度。ところが今回は、長島昭久防衛政務官に加え、事務方からは金沢博範官房長、高見沢将林防衛政策局長、井上源三地方協力局長ら幹部が同行。担当職員も含め25人以上の大所帯に膨らんだ。
 そうそうたる顔ぶれに県幹部は「事務サイドが大臣を取り込もうとするのを、長島政務官が監視しにきたのか」とメンバー構成の裏側を推測してみせた。


社説でも、更に踏み込んだ批判を行っている
知事防衛相会談 官僚の言いなりでは困る(27日)
 北沢防衛相に同行した金沢博範官房長、高見沢将林防衛政策局長らは同飛行場の名護市辺野古への移設を推進してきた当事者だ。鳩山首相が県外移設を主張したからといって、おいそれと方向転換することには抵抗を感じるに違いない。自身が手掛けてきた仕事を全面的に否定することになるからだ。
 官僚サイドが、事情に疎い新米大臣に「県外移設は困難。日米で合意された県内移設が現実的」と吹き込み、従来方針を堅持したいとの気持ちは分からなくもない。
 問題は、防衛相が役所側の見解をどう受け止め、対処するかだ。役所の言い分をうのみにしたのでは自民党政権下で多く見受けられた「操り人形」のような大臣と何ら変わるところがない。
 そもそも、やすやすと役人の掌中に収まるような政治家なら、大臣としての資質に欠けると言われても仕方ないだろう。

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