2011年11月09日

【緊急報告】 済州島からのメッセージ発信者の逮捕について

[一部修正]Okinawa Outreach 事務局から、済州島の友人たちが逮捕拘束されているとの知らせが入りましたので、シェアします。まだ詳細はわかりませんが、ツイッター等で抗議の宛先が流れています。

逮捕されたSung-Hee Choiは、今週末、沖縄名護市の大浦湾で行われる満月祭りへ、メッセージ(文末に原文)を送って下さいました。

済州島の大切な聖地、天然記念物のソフトコーラルの揺れる豊かな海を守るために、今まさに工事車両の前で、機動隊の前で市民、住民、神父たちが体を張って戦い、村長はじめ11人もの人たちが今も拘束されている現場からのメッセージですが、彼女言葉は沖縄を我が出来事同様に思う、真摯な、丁寧な丁寧なものでした。

「米軍基地の建設は、このような大切な生きものと、アジア太平洋の平和とともに生きる私たちの権利を脅かすだけでなく、言葉を含む、私たちの固有の文化を破壊することにもなるのです。」

「米軍基地建設を阻止するために、私たちが強い連帯を築くことによって、私たちは、アジア太平洋の平和にともに寄与することができるのです。私たちの闘いは困難なものかもしれません。でも、私たちの美しい文化と海を、アジア太平洋全体の平和への脅威から守るために闘いつづけましょう。」


この言葉だけでも、私たちが全力で彼女たちを支え連帯しなければならない理由ではないでしょうか

済州島は、まさに韓国の沖縄です。私たちもまたメッセージを送ります。どうか多くの方が、特に沖縄の方々、かの島の人の思いに応えて欲しいとせつに願います。

具体的な行動などの呼びかけがありましたら、再度ご紹介します。

第1信です。------------

済州島で今日、4名が逮捕されました。
3人は、国連-韓国軍縮会議における平和的な抗議行動最中に、1人は海軍基地ゲートで逮捕されたようです。
もちろん、違法逮捕です。逮捕者は以下のとおりです。
国際発進チームはリーダーのMatthew Hoeyさんともう一人しかいなくなってしまった、ということで、完全なねらいうちであることは間違いありません。

Youngsil Kang (International Team Leader)
Brother Song (Resistance Leader)
Sung-hee Choi (International Team Leader)
Dunguree (Filmmaker)

Sung-hee Choiさんからは、満月祭りのための丁寧なメッセージをつい先日いただき、その訳を今朝仕上げたばかりでした。
昨日までメールなどで言葉を交わしていただけに、お会いしたこともないのですが、大変私も強いショックを受けています。

今、何ができるか考えていますが、とりあえず皆さんにお知らせだけしておきます。

では。

以下、第2信です。------------

逮捕されたSung-Hee Choiさんが今週末、沖縄の満月祭りに送ってくれたメッセージ。
和訳つきでみなさんに今週末のお祭りを待たず、ノートでシェアします。
この沖縄への思いに私たちも今、応えたいです。
急いでやったものなので和訳は練れてないかもなとこはご容赦を。

以下、第3信です。ツイッターからの転載です。------------

Email the Gov of Jeju and demand the release of the Gangjeong prisoners - arrested for exercising free speech lmw2828@jeju.go.kr

Okinawa Outreachが緊急で翻訳したSung-Hee Choiからの「満月まつり」への、沖縄の人たちへのメッセージを以下に掲載します。最初が日本語、後が原文の英語のメッセージです。

以下------------
沖縄のみなさん

 わたしたちは、11月12、13日に満月祭りがあることを聞きました。この満月祭りが、みなさんの長期間に渡る大変な闘いのためのものであることを知り、この素晴らしいお祭りに連帯しつつ、心からのお祝いを皆さんに送ります。

 このお祭りは(米軍)再編成のための軍事基地建設予定地、名護の大浦湾で行われると聞いています。もし軍事基地建設が強行されたなら、多くの人々の強い反対にも関わらず、大浦湾が埋立てられてしまうとも聞いています。そうなったら、大切なジュゴンは、声なきサンゴ、魚たちや貝、海亀などとともに、大きな被害を受けることになるでしょう。

 日米両政府がこのような重要なことを無視することには強い怒りと、嘆きを感じます。最近、日本を訪れたロバート・パネッタ米国国防長官は、日本政府がこのような美しい湾と海に米軍基地建設を推進させるように圧力をかけ、日本政府はそれに同意しました。パネッタ長官の訪問は沖縄に限られたものではありませんでした。彼は東南アジア諸国や韓国も訪問しています。政府に支えられている米国の軍事企業は、アジア太平洋における米国の軍事プレゼンスを上げようとしているのです。

 済州島の江汀(カンジョン)村の私たちは2007年からこの村で済州島海軍基地建設に反対してきました。多くの人々は、この基地は米国のミサイル防衛システムの一部として使用されるといっています。それは、軍備拡大競争を引き起こし、対中戦争の可能性を増させ、2005年に「平和の島」とされた済州島の人々の平和を犠牲にしてのものなのです。

 激しい反対にも関わらず、海軍とサムスンとデリムのような建設会社はクロムビ海岸といわれる一枚岩の海岸線を破壊しようとしています。海岸が、先祖から受け継がれた祈りのための聖なる祭壇であり、赤足カニのような多くの絶滅危惧種の生息地でもあるにも関わらず、海軍は11月18日にクロムビを爆破するようです。この岸が面している海は、UNESCOが保護する、ソフトコーラルの生息地でもあるのです。

 この平和の島を守り、声なき生きものに代わって声をあげるため、約11人の人が投獄されました。今でも3人が投獄されており、カン・ドンギュン村長はそのうちの1人です。

 米軍基地の建設は、このような大切な生きものと、アジア太平洋の平和とともに生きる私たちの権利を脅かすだけでなく、言葉を含む、私たちの固有の文化を破壊することにもなるのです。

 米軍基地建設を阻止するために、私たちが強い連帯を築くことによって、私たちは、アジア太平洋の平和にともに寄与することができるのです。私たちの闘いは困難なものかもしれません。でも、私たちの美しい文化と海を、アジア太平洋全体の平和への脅威から守るために闘いつづけましょう。

みなさんとの連帯を示しつつ

済州島、江汀村

拘留中の村長カン・ドンギュンに代わって

--------------以下、原文(英文)です。

Dear people in Okinawa,

We heard that you would have the Mangetsu Matsuri (Full Moon Festival) on Nov. 12 to 13. Knowing that it would serve to your hard fought long time struggle, as a catalyzer, we send our wholehearted celebration to all of you in that wonderful festival in solidarity.

The festival is told to be held in Oura bay in Nago, the construction area for a realigned military base. It is told if the base is enforced of construction, the bay would be landfilled despite the strong opposition by majority of you. The precious dugons will be greatly harmed along with voiceless corals, fishes, sea shells, turtles etc.

It is infuriating and lamenting that the authorities of the Japan and United States ignore such important matters. It is told that Robert Panetta, Secretary of Defense, United States recently visiting Japan pressured the Japanese government to push for the construction in such beautiful bay and sea and the Japanese government agreed with it. Panetta’s visit was not limited in Okinawa. His visit places included Southeast Asian countries and South Korea, too. The United States arms corporations backed authorities are determined to increase the military presence of the United States throughout the Asia Pacific.

We, the Gangjeong villagers in the Jeju Island have been opposing the construction of the Jeju naval base in our village since 2007. Many people say the base would be used as part of the U.S. missile defense system, triggering arms race and intensifying the possibility of war against China, at the sacrifice of the peace of the people in the Jeju Island that has been designated as the Peace Island in 2005.

Despite fierce opposition, the navy and construction companies such as Samsung and Daerim are demolishing the Gureombee, the coast of a rock formation into one body. The navy is told to plan to blast the Gureombee on Nov. 18, despite the facts that the coast has been an sacred altar for prayer from the generation of our ancestors and it is a habitat of many endangered species such as red feet crab. The sea in front of coast is also the UNESCO protected soft coral habitats.

To save the Pace Island and to speak for those voiceless creatures, about 11 people have been imprisoned including the three currently in jail. Our mayor Kang Dong-Kyun is one of them.

The military base build up is not only threatening our rights to live along with those precious creatures and peace in the Asia Pacific, but also destroying our own unique cultures including language.


By building our strong solidarity to stop military base construction, we can together contribute to peace in the Asia Pacific. Even though our struggle is hard, let’s keep struggle to save our beautiful culture and sea from the threat of peace in the whole Asia Pacific.

In solidarity

Gangjeong village, Jeju Island

(On behalf of Mayor Kang Dong-Kyun, in jail)


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Posted by n_n at 04:46 │記事