2011年03月16日

東北震災を受け、いま私達に出来ること・・&メンタルケア情報

 辺野古浜通信として、今回の震災に関する情報を流すことは、海兵隊が自国民の救助に向かったことを、まるで日本のためだ…だから沖縄に海兵隊が必要だと広報し始めたことへの批判など以外には、特に言及を控えてきましたが、これまで震災救援他、災害救援とのかかわってきたこともあり、沖縄で可能な救援の情報があれば少し発信をすることに致します。

 これから、震災と放射能から逃れ、沖縄にも被災した方々が避難されることがあると思いますし、必要だと思います。阪神震災の際も、多くの自治体が受け入れを行いました。いま、わたしたちは、現地のショッキングな映像・情報を追うのではなく、私たち自身がどのような心持ちで被災者を向かえるのか、また、沖縄から何ができるか考えてみませんか、それは地上戦という過去の困難、米軍基地と環境破壊という現在の困難に立ち向かい、考えるためにも必要なことと思います。

 以下、情報を3つ(勉強会、メンタルケア、自閉症の子どもとその家族のケア)掲載します。

■ 『東北震災を受けて、いま私達に出来ること』(勉強会)
2011年3月17日(木)19:00 - 21:00
稲垣暁さん(沖縄大学地域研究所 特別研究員)
記者として、ボランティアとして阪神震災に関わった経験から、いま私たちが出来ることは何か、話し討議します。

■ 災害時のメンタルケア
震災・津波に引き続き起こっている原発の危機報道などで、メンタル面でのケアに関する情報が十分行き届いていません。避難所での生活は過酷です。また子どもたちのショックは長く残ります。直接関わりのないと思われる方も、次項目の自閉症児へのケアのリンク先と一緒にお読みください。
また、県内の子どもたちもショックを受けています。十分観察し、適切なケアをお願いします。

下記、専門家からのアドバイスです。

1.今こそ自分自身のメンタルケアを。

今はまだ地震直後であり、だれでもアドレナリンが噴出している時です。こういう時は何かをしたくてたまらなくなりますが、まずはその自分自身の感覚に意識を向けてみましょう。細々意識してみることをトラッキングといいます。自分自身に対するサポートを最初にしてください。

私たちが落ち着いているか、不安エネルギーをまき散らしているかによって、様々なことが違ってきます。

2. テレビの視聴には気をつけてください。*特にお子様、感受性の強い老若男女の方々。

身体がだるくなったり、ボーッとしたり、涙が出てきたり、妙な罪悪感が湧いてきたり、不安状態にある自分に気づいたら、即刻テレビを消すか、必要なニュース速報のみが流れてくる全く違う番組にしてください。

テレビで繰り返し繰り返し流される悲惨な映像は、非常に強い吸引力を持ちます(とかく最近のメディアは人々の不安をあおるのが特徴です)。

人によっては催眠にかけられたようにテレビの前から動けなくなる人もいるでしょう。こうした映像に何度も何度も自分をさらすことは、何の役にも立ちません。

***私たちが生きていく為に必要な情報が得られれば、それだけでいいのです!***

トラウマの渦の引っ張り込む力はとてもとても強力です。
サンフランシスコ大地震の時は、繰り返されるメディア報道が人々にもたらすネガティブなインパクトは甚大だったといいます。

3. 今一番に必要なのは、身の安全を確保することです。

避難場所、食べ物、人々が安全かどうかをチェックすることが優先です。

4. そして非常時に最も大切なのは、人とのコミュニケーションです。

人を求めるのは、とてもとても自然なことです。

その時の自分の思いを言葉にして、所属するコミュニティでシェアしたり、身近な人に伝えてみてください。もちろん、手段はメールでも構いません。「メールに書きながら落ち着いてきました。大丈夫です」とおっしゃる方、多いです。

■ 災害時の心のケアに関する資料です。
どなたでも自由にDLすることができるそうです。

サイコロジカル・ファーストエイド実施の手引き 第2版」
http://www.j-hits.org/psychological/index.html

「災害、大事故などの直後に提供できる、心理的支援のマニュアルです。
災害精神保健に関する、さまざまな領域の専門家の知識と経験、および、たくさんの被災者・被害者の声を集めて、アメリカ国立PTSDセンターと、アメリカ国立子どもトラウマティックストレス・ネットワークが開発しました」

また災害でパニックを起こしやすい、自閉症の子どもたちのことを知ってもらうために、
(社)日本自閉症協会が作成したハンドブックも紹介します。
http://www.autism.or.jp/bousai/index.htm


--必要な方は、ご活用いただければ幸いです。


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Posted by n_n at 10:21 │おしらせ